2024.1.4
新年あけましておめでとうございます。
グロムのエンジン系メンテナンスを、走行距離が110000キロになったので初めてやってみました。ミニバイク仲間の協力もあり1月4日にメンテナンスミーティングを開催しました。
僕をはじめ みなさん距離を走ったエンジン内に興味深々です。
主なメンテナンス箇所は、①クラッチ②カムテンショナーを実施します。
ピストン系とヘッド系に関しては、まだオイル消費量も以前から大きな変化も無く、パワーダウンなどの症状も感じていないことから今回は見送りました。
①クラッチ周りのメンテナンス
交換した部品は、クランクケースカバーガスケットとクラッチ部品一式(黄色のマーキング)
エンジンオイルを抜いて、クラッチカバをサクッと外しました。
遠心フィルターの汚れもひどくなく良好です🎵 綺麗に掃除。
こちらのフィルターも思ってたような汚れは特にありません。こちらも綺麗に掃除
遠心フィルターやクラッチを外す工具類はミニバイク仲間に貸していただけました。ありがたい(^^♪
遠心フィルターはサクッと外せたのですが、クラッチを外そうと、レンチでトルクをかけるとクラッチが滑っているのか空回りして外せません。。。
やっぱりインパクトがいるなと話してましたが、とりあえずクラッチスプリング3本を強化したものに交換してみると、すんなり外すことができました。
(へたってないスプリングでもいいと思います。)
スプリングを押さえているクラッチプレートは折れやすいとのことで、3本のボルトは均等に少しずつ慎重に締め付けていきます。(トルク12Nm)
交換したクラッチディスクの厚さを測定してみると2.55mm(限度2.2mm)と0.15mmしか減ってないようなので、20万kmまでいけそうな勢いですがせっかくなので交換しました。
ガスケット剥がしをがんばります。
カーボンスクレーパーを使用してみましたが、時間ばかりかかって面倒だったので、カッターで傷をつけないように慎重にやりました。新しいガスケットをセットし無事に組付けを完了しました。
(クラッチセンタナット&遠心フィルタセンタナットの締め付けトルクは64Nm)
②カムテンショナーのメンテナンス
交換した部品は、クランクケースカバーガスケットとカムテンショナ部品一式(黄色のマーキング)
カバーをサクッと外して、フライホイールを取り外していきます。
フライホイールプーラーやホルダーなどの工具類はまたまた貸していただけました。ありがたい(^^♪
ホルダーを手で押さえながらだと、フライホイールのナットを緩めるのに力が入らないので、ホイールとホルダーをラッションベルトで結んでやると一発で緩めることができました。
カムテンショナーのローラーも大きく摩耗している様子もなく まだ使えそうですが、交換しました。
テンショナープッシュロッド先端も交換
ヨシムラマフラーだと、プッシュロッドを抜くのにマフラーを外す必要があるようですが、面倒だったので先端の部品をペンチで外して車体についた状態で交換しました。
カムチェーンガイドローラーも全部交換しました。
ボルト穴を覗きながらローラーの前後位置を合わせて取り付けしました。前側は指が入らないのでヘラみたいなものでつついてやりました。
フライホイールの組付けで苦戦しました。。。。
ウッドラフキーがクランクシャフトにはまり込んで取れなかったり
スタータードリブンギアーを逆に組んだり(笑)
最初にカバーを外した時の写真をみて、逆組だと気が付きました。写真は撮っておくと後々わからなくなったら役にたちますね。
(クランクシャフトセンタロックナットの締め付けトルクは64Nm)
なんとか組み付けて完成しました。
交換した部品たち
長い間ありがとう✨
次にエンジンオイルを入れていきます。
「無事にエンジン始動してね🎵」の願いを込めて丁寧に注入
一連の作業が終わり、エンジン始動してみます。
ドキドキしながらスタートボタンを押します❗
いつも通りに一発でエンジン始動しました🎵
異音もなく🆗でした。
この後クラッチレバーの遊び調整をして約5.5時間の作業は終了しました。
SNSで流れてくる衝撃的なエンジン内部の状態を想像していましたが、特に問題になるような箇所もなくて良かったです。
僕の使い方(走り方やオイル交換頻度など)だとバイクの劣化具合がどれくらいになるか? 今回よくわかりました。
今回の経験を考慮して他のバイクたちのメンテ頻度も考えれるようになったのは大きな収穫でした。
次の日200kmほど試走してみました。
エンジンからのメカノイズがかなり減り、シフトのニュートラルがとても入れやすくなりました。
あと何故だかわかりませんが、いつも4速で上れない坂道が、上がれるようになってました。まあ良い方向なので、ヨシ❗
これでまた気持ち良く走れそうです✨